光が目を覚ました時

父と実麗と亜美がいた。


まだ傷口は痛かったが

それよりも

生き返った現実が

夢のようだった。


俺は死ぬんだ、と

初めて思った。


生と死を彷徨いながら

浮かぶのはやはり

海や山、夜空の星・・・

故郷の美しい自然と、そして

みんなの愛情だった。


初めて心から生きている事に

感謝せずにはおれなかった。


一人では生きてゆけないと

痛感した。


特に俺を助けてくれた人物に

感謝した。