光の手術は無事成功した。


葵の恨んできた血が

たった一人の家族を救ったのだ。


葵は目覚めたベッドの上で

父が自分の代わりに

罪を被って出頭した事を知り

愕然とした。


厳しかった父の

自分への深い愛情を知らされた。


ぐれまくって学校にも行かず

孤独と戦い

父に反発ばかりしてきた。

若い葵にも今回ばかりは

強い打撃が走った。


こんな俺のケツを拭くなんて・・

なんてバカな親父なんだ!


<親父・・・!>


葵は男泣きに泣いた。