「お茶でも飲む?」

そう話しかけられて

ハッとした。


そうだ、これは現実。

私は数時間後に日本を出る。


そして・・・


とてつもなく大きな間違いを

犯している気がした。

なんとかしなければ・・・!


焦る気持ちとは反対に

私は小さく頷いて

彼の後に従った。


・・・だめだ・・・

今更、何を言えば

この事態を覆せるというの?