「これで遠慮なく

苗場さんを食事に誘えるわ」


亜美が冗談を言った。


「亜美、ありがとう。

これから、俺らは

この足で山形に向かうが

ここでさよならか?」


「そうね。

二人のお邪魔をするのも悪いし

午後から会社に出るから

私はここで別れるわ。」


「亜美、本当に本当に

ありがとう!」


実麗がギュッと抱きついた。


「光はまだまだ子供だから

あんたがしっかりしてよ!

もうこれ以上

お世話はごめんだからね」


亜美が実麗の頭を撫でた。


「これは二人の運命よ。

幸せにね・・・!」