亜美がこちらに気づいて

歩いてきた。


「亜美、色々世話になったな。

急なことばかりで心配かけて

すまなかった。

お前には借りがいっぱいあるから

帰ってきたらまず飯をおごるよ。」


「まあ、それだけじゃ

すまないけどね。

私にもいい人ができて

幸せになるまで

あんた達とはずっと

付き合ってもらうから。」


「わかってるよ。

ところで苗場さんは?」


「もう着てるはずよ。

先連絡しておいたから。

ちゃんと見送ってあげなきゃ!

一人で寂しいかもよ。」


実麗は申し訳ない顔をした。