「負けたとは思わん。

協力したのだ。

T-システムにも話は

つけてある。

詳しい事については

後日部下を差し向ける。

それでいいかな・・・?」


「本当ですか?

会長も長部も喜びます。」


「覚えておいてくれたまえ。

ここに一人で乗り込み

命より大事なはずの書類を

潔く返そうとした君の

男気にわしは感動したのだ。

これは君の手柄なのだよ

大した奴だ。

これからも精進しろよ!」


「はい。ありがとうございます」


深々と礼を述べ苗場は

社長室を出た。