「そうか・・・

君が決めればいい。

俺は・・・

君にひどい事をした。

許されるまで待つよ。

もう7年も待ったんだ。

どうってことないさ。

ただ・・・

君の気持ちが変わったら

その子の父親にならせてほしい。

山形で婆ちゃんと育ててもいい。

君が母親である事に違いはないが

君は新しい人生だって

踏み出せるんだ。

その子は俺の責任だ」


「なんでそんな悲しい事言うの?

私がこの子を捨てる訳ないじゃない

貴方がそう言ってくれるなら・・

貴方とこの子を育てたい。

この子のためなら

山形に帰ってもいい・・・」


実麗はしっかりと光を見た。


「この子を失うと思って

初めてどんなに大事かわかったの

そうしても・・・いい?」