「苗場はこのことを・・・?」


「ああ、さっき亜美に

頼んだからもうすぐ来るだろ」


「そう・・・

ちゃんと決めなきゃね。

赤ちゃんとの事。」


「ついて行くの?」


実麗はため息をついた。


「この子を堕ろすことが

条件だったもの。

私もう一つ夢を見たの。

苗場さんと空港にいる夢。

スーツケースを持って

付いていこうとしてる。

でも、何か間違ってるって

ずっと思ってて・・・

この状況を覆さなきゃって

焦ってるの。

それが、私の本心かも・・」