光はじっと実麗を見た。

「やっと話してくれたね。

君の孤独がわからなかった。

自分だけが孤独だと思ってた。

こっちで幸せを掴んだと

思ったから

俺は諦めようとした。

君を傷つけて・・・」


「傷ついたのは貴方じゃない?」


「私は苗場と婚約して

世間一般の幸せに酔いしれて

何も見えてなかった。」


「それはお互い様さ。

俺だって君に再会するまで

半端な生活をしてた。

女とも遊んだしね。

愛もなく、楽しんで・・・

君を見つけるまでは

本当の意味で生きてなかった」