間宮は今日は

久しぶりに妻の美恵子を

見舞っていた。


会うのは何日ぶりだろう。


夫の姿を見るなり

美恵子は嬉しそうに

ベッドに起き上がった。


「すみません。

貴方に不自由をかけてしまって」


「何を言ってるんだ。

俺こそろくに顔も出してやれずに

悪かったな。」


「いいえ、いいんです。

光がその分来てくれてますから

お仕事がひと段落ついたの?」


「ああ、今日は光に任せた。

アイツも成長したもんだ。

今日はお袋もくるからな。

夕飯でも揃って食べに行くつもりだ」


間宮は満足そうに笑った。