光が時計に目をやった。

もうすぐ昼になる。

店内がざわめきだした。


その時、スーツ姿の

苗場がやってきた。


「申し訳ない。

待たせてしまって・・・」


「いや、今日はビジネスの

話ですから。」


二人が会うのは二度目だ。


「大事な話っていうのは・・?」


「はい、ここに苗場さんの

喉から手が出る程ほしがってる

書類があります。

今日、T-システムに渡るはずの」