「アイツを庇う訳じゃないけど

実麗に会って光は変わったよ。

何しでかすかわかんないような

変わった奴だけど

何かにずっと反発してたから

それが取れたっていうか

何か真っ直ぐな目をしてた。

だから・・・

子供ができたって聞いて

何かが変わったんじゃないかな?

アイツの中で・・・

苗場さんの手前、言えないけど

実麗はほんとにこれでいいの?」


「亜美・・・

わたし、ほんとは・・・」


その時、「河村さん。

診察室にお入りください。」

と、看護士が呼んだ。


実麗はそろそろと立ち上がった。