実麗はその頃

待合室で亜美と待っていた。


ここは総合病院。

苗場が紹介したのだ。


俯いて顔色の悪い実麗を

慮って亜美が聞いた。


「大丈夫?

気分悪いの・・?」


「ううん。

亜美にはお世話になって・・

私、亜美のこと疑ったりして

だから、こんな事に・・」


「いいのよ。

なってしまった事は仕方ない。

あんたに正直に言わなかった

私も悪い。

あんたに光の事聞かれた時

何故か言いたくなかった。」