昼が近づき

店が少し混みだした。


苗場が時間を割いて

ここに現れるまで

待つ覚悟だ。


確かに実麗と再会するとは

思わなかったし

海で出会ったのは

俺が小3の時。

実麗は3個上だから

小6だったんだ。


それから会えなくなって・・


丸刈りで冴えなかった俺を

覚えてなくても仕方ない。


俺だってコロが家に来なければ

忘れていたかもしれない。


それに・・・

最初は遊びのつもりだった。

人の婚約者を奪うなんて

まさか、好きになるなんて

思いもしなかった。


何もかもが予想外だった。