「そんなこと言わないでくれ!

俺は、俺は・・・

君にひどいことを言った。

許してはもらえないだろう。

けど・・・

その子と一緒に生きて

生きてくれないか・・?」


実麗はじっと窓を見つめ

ポロッと大きな涙を流した。


「そんなこと、できないよ。

浩ちゃんが・・・

許す訳ない・・・」


「それでも・・・・

生きてほしいんだよ。

その子を産んでほしいんだ」


ヒカルは実麗の手を握り

初めて涙を流した。

母の前でしか流せなかった

大粒の涙を・・・