その時、亜美の携帯が

激しく鳴った。


「はい、わかりました。

今から向かいます。」


亜美はヒカルを

睨んで言った。


「苗場さんからよ。

実麗が運ばれたって。

青山の救急病院。

向かって!」


ヒカルは告げられた場所に

ハンドルを切り返し

更にアクセルを踏み込んだ。


予期できないゲームの

終焉に向かって・・・


<無事でいてくれ!>


無言のまま二人を乗せ

夜の街を猛スピードで走る。