「なんですって?

苗場さんは知ってるの!?」


「ああ、たった今

会ってきたばかりだ。」


「大した度胸だわね!

あんた何やってるの!

実麗に何かあったら

私だって許さないわよ!」


乗り込んだ亜美を乗せ

ヒカルはアクセルを踏んだ。


「あんた、それだけの事を

やらかしたんなら

覚悟はできてるの?

例えお腹の子が苗場さんの・・・」


亜美の声を遮って

ヒカルは前を見たまま

はっきりと答えた。


「ああ、覚悟はできてるさ。

二人を・・・守りたいんだ。」