実麗は部屋を飛び出し

走り続けてどこか知らない

公園にたどり着いた。


<浩ちゃんは知っていた。

もうお終いだ・・・

私のしたことは許されない。

どちらの子かわからない子を

身籠ってしまうなんて・・・

これは罰なんだ。

こんな汚れた子を産むことは

できない。

もう誰にも顔向けできない。

死にたい・・・!>


そして、水飲み場に行き

手に握り締めたカプセルを

ありったけ飲み込んだ。

涙のしょっぱい味がした。


<ごめんなさい・・・

許して! 浩ちゃん・・・

そして私の赤ちゃん・・・>