一呼吸置いてから

苗場が言った。


「間宮ヒカルだな?」


一瞬の沈黙が流れる。


「・・・・・

苗場か・・・?」


「ちょうど良かった。

私も君に話したかったところだ。

会えるよな?」


今度は挑むように

はっきりとした口調で光が答えた。


「わかった。

場所を指定してくれ」


そうしてこの二人は

実麗とこれからの二人と

すべての運命を賭けて

会うことになった。