実麗はまた

夢と現実の狭間を彷徨っていた


みんなの歓声。

「おめでとう!」


「おめでとう!」


亜美や会社の同僚がいる。

両親の笑顔。


今日は浩ちゃんとの結婚式。

真っ白なドレスに身を包み

神聖な教会に響く

パイプオルガンの音。


「貴方は河村実麗を

妻とし、生涯愛することを

誓いますか?」

神父の低い声。


「はい。誓います。」

浩ちゃんの声。