「この間のお嬢さんかい?」

よく見ると

そのお婆さんは

視力が弱いように見えた。

この間は気づかなかったが・・


「そろそろ来られる頃じゃと

思っとったよ。

ところで悪魔は顔を出したかな?」


「お婆さん。

私、バカなことを・・・

もう取り返しがつかないかも

しれない・・・」


実麗は流れる涙を

押さえようともせずに

お婆さんの前で蹲った。