「それは・・・

計算外だが、おめでとう。

後は君が選ぶだけだ。

正直に打ち明けてみるか

苗場と別れて俺を選ぶか・・

俺は受け止めるぜ。

ゲームはどう転ぶか

わからないから面白い。

バーチャルな中にも

リアルがなきゃ楽しくないからね」


「なんであんたなんか・・・

死ねばいいのよ!」


実麗は置いてあった水を

ヒカルにぶちまけ

転げるように店を出た。

頭の中で何かが弾けた。

走って走って

細い路地裏に迷い込んだ。