コーヒーを頼んで待っていると


「よ! 久しぶり。」


と、明るく爽やかにやってきた。


実麗は、少し固い表情で

迎えた。


「どうした?

彼にバレたの?」


「今日ははっきりさせてもらう。

貴方が私に近づいた目的は?

苗場のことなんて

私からは探れないはずだわ!」


実麗の剣幕に少し驚き

「なあんだ。そんなことか。

簡単だよ。

君をほしかったから。」