実麗は夢現の中にいた。

生まれたばかりの

赤ん坊を抱いている。

私の子供・・・?


そこには浩一郎の姿が・・・

手を差し出されて

赤ん坊を渡した。

笑顔だった浩一郎の顔が

みるみる歪み驚きの顔になった


「これは俺の子じゃない。

どうしたんだ・・・?

実麗、これは誰の子?

君は・・・

俺を裏切ったのか・・・!」


「違う!違う!

それは間違いなく

浩ちゃんの子だよ!

信じて・・!」


泣きじゃくりながら

目を覚ました。

気づいたら

もうすっかり部屋は暗くなっていた