…家に帰った俺を待っていたのは
「…どこいってたの、真也〜そんなにビショビショで〜?」
こんな語尾を延ばしてしゃべるのは、俺の母親(どこからみても20代の詐欺)の真利だ。
「!イ、イヤーイイテンキダカラサンポトカ?」
「えー外雨降ってんじゃーん〜」
「そうだっけ」
「いやいや、あんたずぶ濡れやん〜」
そんなやり取りしている時に、「にゃーにゃー」
「…何の声〜?」
「テレビダヨ−」
「なぜ片言?」
「にゃーにゃー」
かまってくれと言わんばかりにネコが鳴き出した。
「真也君〜?そこのネコちゃんはなーにかな〜?」
怖いっす!何か後ろに鬼神が見えます!
「…ネコ?」
「いや、わかってるけどそれどーすんの?」
「いや〜雨に打たれてたから拾ってきちゃった」
「開き直ったわね…あんた、でも家でネコは絶対に〜「いいんじゃない?ネコ」