「ハァハァ…」
そこには、ネコ二匹を見てオロオロしている会長が。
「かっ会長?」
「!…真也?」
「なにしてんすか、会長」
そう言いながら俺はネコを傘にいれ、タオルで拭いてやった。「にゃー」
くすぐったそうに鳴くネコ。
「真也、ネコ大丈夫なのか?」「えっ?多分腹は減ってるだろうけど、大丈夫すよ」
「そっそうか、良かった…」
「会長は何してたんすか?」
「…ネコを助けようとしたんだが…」
「…むしろ会長が助けを求めてるのかと思いましたよ」
「うぅ…実は私、ネコアレルギーなんだ」
そう言って、しょんぼりする会長。
「このネコどうなるんだろぅ」会長は泣きそうだった。あんな顔の会長は見たくはなかった。「俺が面倒見ますよ!」
何故だか俺はそう言っていた。「それに、会長ネコ好きなんですよね?」
「それは、そうだが…」
「だったら、会長暇な時家にきてくださいよ!いっしょにネコの世話しましょう」
「い…いいのか?」
「もちろんす、それに会長みたいなかわいい子は大歓迎っす」ボンっという音が会長の頭からした。顔を真っ赤にしながら、「そっそのうちお邪魔させてもらうからっ」
じゃっ、と言って会長は走り去った。
「…会長、あんな顔するんだなぁ…」(かわいすぎるっ)

あの日から、俺の心は会長に奪われていた。

評価により続きかくか決めようかな