今なら先輩が、学校のアイドルと呼ばれてる理由が分かる気がする…
私からすれば、先輩は王子様なんだけどね。
「 おい、あぶなっ 」
「 えっ? 」
肩を押さえられ、我に返った。
目の前には体育館の壁が広がっている。
あと一歩で、壁にぶつかる所だった。
「 わっ、びっくりした 」
「 ボーッとしすぎ。何考えてんの? 」
「 あ、そうそう、ダブルデートしましょう! 」
「 は? 」
私は4人で遊びに行く計画を先輩に話した。
先輩も「楽しそうじゃん」と言って乗ってくれたし
今日の放課後、先輩と、計画を立てる約束もした。
やったー!