「 汚れちゃいます… 」

「 別に良いよ 」




しばらくの間、先輩に頭を撫でられていて、私はずっと泣いていた。

先輩、もう怒って無いのかな…?


先輩良い匂いするなあ……って私変態みたい。




「 保健室行こっか 」




先輩は私の手を離し、保健室の方へ歩いて行った。


その後ろ姿を見て、胸がキュンとした。

好きだなって、改めて実感する。




今しか、気持ちを伝えるチャンスが無い気がする。

今しか、謝れない気がする。




「 先輩! 」

「 …………ん? 」




このまま、何もしないで終わらせたくない。

諦めたくない。