「 ちょ、梨和?! 」




亜子が青ざめた顔をして、駆け寄って来たので気が付いた。

周りの視線が私に集中している。



……………私今、すごく派手に転んだ…




『 ピーッ! 』




丁度終わりの笛が鳴り、皆が席へ戻り始めた。

ジロジロ私を見る周りの視線が痛すぎる…



恥ずかしいし、痛いし…

今すぐ溶けて居なくなってしまいたい…

あの、泣いても良いですか?




「 あんた大丈夫!? 」

「 帰っても良い? 」

「 は?あんたその前に保健室… 」

「 帰る! 」




涙を堪えて立ち上がり、校舎まで全力疾走した。