翌日、すっかり凹んでる私に対し

亜子は危機感も無くいつも通り笑っていた。



私の初恋が、早速終わってしまっというのに脳天気すぎる。




「 亜子なんて……大嫌いだあ! 」

「 何をそんなに深刻ぶってんの?
  ほらっ、体育祭頑張ろ 」




しかも、今日は私の大嫌いな体育祭の日。

運動が嫌いな私はそれだけで気分はブルーなのに…




「 帰りたい… 」

「 あ、先輩だ 」

「 えっ? 」




くるりと後ろを向くと、友達と楽しそうに笑っている先輩が居た。

今日もかっこいいですね、先輩……


はあ、…………私の事はもう忘れちゃったのかな…

どうでも良くなっちゃったとか?




「 ほら、やっぱり好きなんじゃん 」

「 今は好きかどおかなんて関係無いの! 」




好きとか、今更気付いたって遅いし。

もう、早く忘れてしまいたい…