「 幼馴染みなの? 」
女の人が不思議そうに先輩を見つめた。
先輩は私を見て首を傾げた。
私は必死に目で訴える事しか出来ない。
目が合ってからしばらくして、先輩はニヤリと笑った。
通じたのか?とも思ったけど、同時に嫌な予感もする。
「 そ、幼馴染みなの、ねっ? 」
「 あはは〜… 」
良かった…!通じた!
「 んじゃ、帰ろっか?梨和チャン 」
「 えっ……ちょ?! 」
突然首に腕を回され身動きが取れなくなった。
必死にもがいてみるけど、全く効果無し。
周りの女の人の目線がすごく痛い…
これじゃ、幼馴染みにした意味無い気が…
「 あのっ、せんぱ… 」
「 じゃ、また明日 」
そう言って先輩は私の腕を引っ張って下駄箱へ向かった。
私が嫌がらせされたら先輩のせいだ…!