先輩と付き合って2週間が経った。
あれ以来、特に何の進展も無く、私の気持ちも中途半端に揺れたまま。
メールは2日に1回位してるけど、最近話して無いような気がする。
「 あんたの王子様、相変わらず人気だね 」
「 ………………はは 」
教室の窓から校庭を見下ろすと、バスケをしている先輩…と、キャーキャー騒ぐ女の人達。
あの人、本当に学校のアイドルなんだ…。
「 …妬いてる? 」
亜子は横目で私を見ながらそう言った。
妬いてる?私が?
………………なぜ?何に妬かなきゃいけないわけ?
別に好きでも無いの人なのに。
「 全然 」
「 じゃ、何でそんなに苛々してんの 」
亜子が私の口元を指差して気が付いた。
自然と爪を噛んでいたから。
緊張したり、苛々した時に良くやってしまう癖だ。