「 俺が、梨和ちゃんの初恋の相手になってあげようか? 」




それって、要するに…

私が先輩を好きになるって事だよね?




「 また何かの、おふざけですか…? 」




警戒した目付きで、先輩を睨む。




「 ううん、本気 」




いつものように笑顔を私に向ける先輩。

でも、おふざけをする時のような笑顔じゃない。




「 意味分かんない!
  からかわないで下さい! 」




自分がいじっていた本を先輩に押し付け立ち上がった。

もう、からかわれるのは嫌だ!

どーせ、茹でダコとか言われるのがオチなんだから!