私と紗季が、りー君の居る
カラオケ店に通うようになって
もう1ヶ月が過ぎていた。
いつものように注文すると
紗季がドリンクを取りに行ってるときに
りー君が部屋に入ってきた。
「あ、タイミング悪い(笑)」
「ごめんごめん(笑)
ったくお前ら仲良いよな。」
そうやって何時もの様に
りー君と話していると
「俺の番号覚えやすいよ♪」
と言っていきなり
携帯の番号を言ってきた。
「ちゃんとメモしろよ、
一回しか言わないから(笑)」
「ちょっとまって、携帯!!携帯!!」
メモしろなんて言われても
紙なんてない。
私は携帯を開きメモした。
「後で電話するね。」
そう言うと、わかった。と
一言残して部屋を出た。
ドアの前で紗季に会ったらしく
戻ってきた紗季の顔は
ニヤけていた。