「じゃあ
梨乃ちゃん
あがろうか」


「はい
お疲れ様でした」



17時からの人に
そう言って
帰ろうとした時
そこにいた
男子高生が
私の
腕をつかんだ


「ちょっと
待って」


振り返ると
その男子高生は
光輝くんだった


「………えっ…」


びっくりして
言葉がでなかった


「やっぱり
梨乃ちゃんだ」



光輝くんは
腕を
掴んだまま
しばし
私を
みつめていた


まわりの人も
なんだ?と
言う感じで
私達を
みていた

それから
光輝くんが
少し話そうと
言うので
喫茶店に
はいった



光輝くんは
2年前と比べて
顔が
大人びていて
気づかなかった