「まぁ
かわいい
わんちゃん」


頭をなでてると


「すいません
ハァッハァッ」

飼い主さんが
息をきらして
走ってきた


「いいえ
丈夫ですよ」


「もしかして
梨乃?」


「えっ?」


飼い主さんの
顔をみると
そこには
少し
大人になった
真由美がいた


「真由美…」


「やっぱり
梨乃だ
どうしてたの
すごいすごい
心配してたんだよ」


「うん…
ごめんね
真由美」


私も
真由美も
自然と
抱き合っていた



「梨乃が
いなくなってから
光輝くん
すごい
落ち込んで
大変だったんだよ
どうしてたの?」


「うん
ごめんね
実は…」


言いかけた時


「マァマ」