「バカッ
梨乃が
自分で
命を絶つことを
その純って男が
望んでるとでも?
俺だったら
絶対
つらいし
悲しいよ」


光輝くんに
掴まれてる
腕が
すごく
強くて
光輝くんの
言葉が
私の胸に
ひびいた


「ワーッ
ックック」



光輝くんは
泣き叫ぶ
私を
優しく
抱きしめ
諭した

「梨乃っ
しっかりしろ
純って
男の分まで
一生懸命
生きろ
絶対
現実から
逃げたらダメだ」



「ごめんック
ありがック
とう…」



光輝くんに
言われて
正気に
戻ったけど
純と
再び会えない
現実を
受け入れるには
時間が
かかりそうだ


その日は
一睡も
する事ができず
光輝くんと
電話で
話しながら
なんとか
正気を保った