「今から
純の家に
来れる?」


まさか
お客さんかな
だけど
本名で
呼んでる
みたいだし


「はい
これますけど
純は
いるんですか?」


「いるわ」


「かわって
下さい」


「純は…
もう
話せっないから…
早く
きてあげてック」


ピッ
プーップーッ



えっ


電話越しの
おばさんは
泣いていた


私は
なんだか
胸が苦しくて
泣きながら
純の家に
むかった


走って走って


途中


石が
みえなくて
ずっこけて

膝から
血が
流れ出した


「大丈夫?」


体を
起こして
くれたのは


光輝くんだった