何も
言わないって事は
きっと
怒ってるんだね


少しの
沈黙の後


ようやく
純が口を
ひらいた


「梨乃
……ごめん」



「えっ?」

なんで
純が
謝るの


「ごめん
つらい思い
させたね
俺は
梨乃が
中学生でも
高校生でも
全然
大丈夫
だったよ
俺は
梨乃が
好きだから」


そう言って
抱きしめてくれた


「………」


純は
優しい
笑顔をして


「梨乃
これからは
通り過ぎないで
ここに
遊びに
きてくれる?
改めて
俺と
付き合って
下さい」


顔を
覗き込みなから
きいてきた


「嬉しいけど
ごめんね
純とは
つきあえない」