だけど
誰がみても
なんかあったに
ちがいないって
わかる

裸足だし
制服は
乱れてるし

私は
こんな姿
純に
みられたく
なかったから
早く
この場を
逃れようと


「べつに…
じゃあ」


冷たく言って
急いで
歩きだした




「待って
梨乃…」


捕まれた腕
その感触が
すごく
懐かしい
感じがして
悲しく
なってきた


私は
泣きそうなのを
必死でこらえて
背をむけたまま
返事をした


「…なに」


「梨乃
ずっと
会いたかった
俺のこと
さけんなよ」


「だって
その方が
お互いの為だし
純だって
最近は
連絡
してなかった
じゃない
それまでの
関係って
感じでしょ?」