それでも
私は
拓くんの
彼女だからと
覚悟を決めたのに
さっきから
純の顔が
浮かんで
頭から
消えない


またまた
沢山の
涙が
こぼれ落ち


スカートの中に
手が入った時

「やめてー」


拓くんを
振り払い
ベッドから
飛び降りていた


拓くんは
驚きながらも
悲しい目で

「やっぱりな
梨乃の
気持ちは
俺に
ないんだな」

低く
冷めた声で
拓くんが
いった

「………
ごめんなさい」


「ダメだ
梨乃は
俺のものだ
誰にも
渡さない」


ベッドの横に
座りこんでる
私を
力強く
抱きしめた


そして
私の
頬を
両手で
持ち上げ
顔が
ちがづいてきた