あんな
綺麗な
大人の
彼女がいたんだ
中学生なんて
ガキすぎて
合わないよね


「ごめん」


かずくんが
走って車に
乗り込んできた


「梨乃ちゃん
久しぶり」


「うん」


「あれっ
元気ないね」


なんか
悲しくて
笑顔が
つくれない


黙ってる
私を
フォロー
するように

「かずが
遅いからだよ」


拓くんが
言った


それから
何を話したか
わからない

頭の中は
さっきの
綺麗な女の人と
純のことで
いっぱいだった
考えたくないのに
頭から
離れないよ


プールに
ついても
気分が
あがらなくて
ちょっと
車酔いしたって
言って
プールサイドに
座ってたの