「もう朝だ
帰ろうか?」


「うん」


手をつないで
2人で
トボトボ
歩いておりた
街の
手前まで
きたところで


「梨乃
また
連絡しても
いいか?」


「もちろん
いいよ」


「じゃあ
また連絡する」


「うん
じゃあね」


そこで別れて
歩いて帰った


「梨乃っ」


突然
真由美の
声がして
腕をつかまれた


聞きたく
なかった声だ


今日は
平日だし
この時間が
学生達の
通学の
時間だと
いうことを
忘れていた



「……」


「梨乃
何やってんの?
どうして
電話でないの?
メールも
何回も
してるのに」


「……」