「睡眠薬で
自殺したんだ
夜逃げした友達の
借金の保証人に
なってて
よく
こわい人が
取り立てに
きてた
俺が学校に
行ったすぐ
2人で
飲んだらしい
それなら
俺も
連れていって
ほしかった
一人残して
逝った2人を
今は
恨んでる」


そう言うと
涙を
浮かべていた


「…純
辛かったね」


私は
手を握りしめた


「梨乃
ひざ枕して」


「うん
いいよ」


純は
私の膝枕で
静かに
泣いていた


「梨乃
ありがとうな」


「全然っ」


ちょうど
その頃
お日様が
顔を
だそうと
していた


夜とはちがう
感動的な
景色だ



心が澄むって
こんなときに
使うんだね