「梨乃か?」


「………」


慎吾…

絶対に
一生
会いたく
なかったのに…

私は
神様からも
嫌われてるんだね


「梨乃
こんなとこで
何やってんだ?」


「………」


わたしは
立っている事が
精一杯で
何も
言えなかった


「何
黙ってんだよ…
まぁいいや
それにしても
ますます
かわいくなったな
よしっ
久しぶりに
俺の家
行こうぜ
ほらっ」


そう言って
私の
手を強引に
つかんできた


やだっ


声が出ない…


誰か助けて…

この人だけは
絶対に
許せない

悔しさと
怖さで
涙が
どんどん
落ちてきた



「何
泣いてんだよ
めんどくせぇな」


そう言いながら
足を早めた