それから
私を
クルッと
ひっくり
返して

拓くんが
私の肩に
手をおいた…


「これで
安全に
みれるだろ」


「うん…
ありがとう」


後ろに
拓くんが
いると思うと
気になって
仕方ない

拓くんの
息を
感じる度
緊張して
花火どころ
じゃないよ


あや姉達の
姿も
みえないし

2人の
世界って感じ


花火が
あがってる間中
私達は
ずっと
そのままの
状態でいたの


なんか
守られてるって
感じで
うれしい

いよいよ
花火も
クライマックス…

ヒュー

ババババッン
ババババッン


ヒュー

バーン

バーン


豪快に
あがった

その時…


拓くんが
耳元で
何かを
ささやいた