「言っておくが
これは貸しだから…
いいな?」



王は、そう吐き捨てる
ように去って行った。



相変わらず王は
嫌な奴だな…



けど……



ありがとな。



俺は心の中で呟くと
家に戻った。


だけど…
俺はまだ知らなかった
鏡花の事…


焔の事…