眠りにつきながら
大嫌いな15の自分からの人生を
振り返る

中学は地元の本当に田舎だった
そこから同じ県内の少し遠くに通った

だって地元が大嫌いだったから
友達はたくさんいた
けれど、どうしても嫌だった

恋愛1つにしたってそうだ
男も女も同じような恋愛を繰り返す
あいつとあいつが付き合って別れて
くっついて離れて知った顔と付き合って

恋愛のリサイクル

あたしは勝手にそう呼んでいた

そんな狭い田舎にずっといるなんて考えるだけでも吐き気がする
何が楽しいのそんなもの?


それだけが理由ではないけれど
とにかくそんな狭い世界が嫌で
高校から地元を離れた

そして大学は大阪へ出た
方言はすぐに忘れた
まったくしなかった化粧をするようにもなった
髪も伸ばした

ファッションにも興味を持った
あのころ着なかったような服を買いあさった

バイトもキャバクラで稼いだ
タバコも酒も大好きになった。


自由だ。


何も誰の目も気にすることない


だれもここにあたしを知るものがいないから。


楽しかった。
きゅうくつでいつもレッテルを貼られていた
あのころとは比べ物にならないくらい