優子はまたニヤニヤと笑うと、あたしを見ながら口を開いた。


「忘れてたんだけど、今日は他の子と約束あるんだよね!だから二人でごゆっくり♪じゃあね♪」


「ちょっ……!優子!?」


「痛(イテ)っ!」


優子はあたしに笑い掛けると、意味深な笑みを浮かべながら白田君の背中をバシッと叩いて、逃げるように教室を後にした。


どうしよ……


あたしのそんな戸惑いを押し退けるように、白田君が笑顔で振り向いた。


「七星さん、皆が待ってるんで生徒会室行きましょ!」


白田君に促されたあたしは、彼と一緒に生徒会室に向かった。


そして、各自で担当教室に廻って片付けの最終チェックをした後、生徒会室に戻った。


「じゃあ、後は先生に報告しておくから……。お疲れ様」


あたしは生徒会室の前で皆と別れ、そのまま職員室に向かった。