「ダメだよ、姉ちゃん!」


不意に、後ろから飛んで来た言葉に反応して振り返ると、白田君が立っていた。


「あっ、優也じゃん」


「七星さん、約束忘れちゃったんスか?」


「約束って?」


白田君の言葉に、優子が楽しそうな笑顔で反応した。


「俺ら、後で飯行くから♪」


優子は、笑顔で答えた白田君と傍観していたあたしを、ニヤニヤと笑いながら見た。


「あっ、そっか……。じゃあ、せっかくだし優子も行こうよ!」


あたしは少しだけ戸惑いながらも、そう言って彼女を見た。


「マジっスか!?」


「うん、イイよね?」


あたしが笑顔で尋ねると、白田君は困惑したような表情で笑った。


「あたし、パス」


「どうしてっ!?」


断られるとは思っていなかったから、優子の言葉に目を見開いた。